海外体験記 vol. 19
パリから約350km…念願の世界遺産「モンサンミシェル」を訪問!
2013年2月、私は人生2度目のパリ行きを決めました。
今回の目的は3つ。
前回見ることの出来なかった「モンサンミシェル」を見ること、
前回のパリ旅行で出会い仲良くなった友だちに会うこと、
そして、退職後、奥さんとパリで暮らしている大学時代の恩師に会うことです。
宿については友だちの家に泊めてもらうことになっていたので、飛行機のチケットと会社の休みだけを取り、いざ出発!
前回パリを訪れたのは10月で、半袖でも過ごせるくらいの気温でしたが、2月のパリは真冬。
平均気温は2℃で、毎日雪が降り想像以上に寒かったです。
滞在中、雨がパラパラ降る日もありましたが、フランス人は多少の雨では傘をさしません。
私にとっては大雨だと感じる天気でも、フードを被って早歩きしている人の方が多いので 私も真似して雨の中スーツケースを引っ張りながら早歩きしてみましたが…
やっぱり少しの雨でも、私は傘をさして歩きたいなと思いました。笑
このパリ旅行も、いつも通りノープランの旅でしたが、「モンサンミシェル」だけは絶対に行きたいと思っていたので パリに着いてすぐ「イモトのWiFi」を使って、「モンサンミシェル ツアー パリ」と検索。 ちょうどオペラ座の目の前のスタバ(私がパリで一番好きな場所!笑)にいたのですが そこから徒歩5分の場所にHISのパリ支店があり、 そこでモンサンミシェルツアーを取り扱っているという情報を得て早速申込みに。 運よく、翌朝7時出発のバスツアーに参加出来ることになりました!
私が参加したツアーは、パリ市内~モンサンミシェルの途中に、 「オンフルール」というノルマンディー地方の港町を経由するコースだったのですが オンフルールは、「ジムノペディ」で有名な音楽家「エリック・サティ」が生まれた町。 小さい頃からピアノを習っていて、サティのジムノペディが大好きな私は、 思いもよらずサティの生まれた町に行けることになって 早朝集合だったにも関わらず、バスの中ではわくわくで一睡もしませんでした。。
そんなサティの町「オンフルール」は、本当に小さな港町でしたが 観光客や地元の人で賑わっており、青い空とカラフルな建物が素敵な どこを撮っても絵になる美しい町でした。
港町の風景をバックに、通りがかりの人が撮ってくれた写真はとても大切な1枚です。 サティの家は「Maisons Satie」というミュージアムになっているそうなので 今度はノルマンディー地方を旅行したいなと思いながら、再びバスへ。
サティの町を後にしてからぐっすり眠ってしまった私。笑 モンサンミシェルに着いたよ、と隣の人に起こされた時、目の前には憧れのモンサンミシェル!!
偉大な世界遺産に圧倒されて、色々な角度で何度写真を撮っても、納得のいく1枚は撮れませんでしたが とりあえずイモトのWiFiを使ってFacebookで「モンサンミシェル」にチェックイン!
お土産屋さんやレストランがずらーっと並んだ狭い路地は常に観光客がいっぱいで、
お互いに道を譲りながらではないと前に進めないくらいでしたが 迷路みたいに色々な場所をぐるぐる回ると、 路地裏のようなひっそりとしているところも見つける事ができました。 また、西のテラスではモンサンミシェルの周りに広がる干潟を一望することが出来ます。
モンサンミシェルの内側から、外の干潟をぼーっと見ていると 日常とはかけ離れた時間を過ごしているような不思議な感覚になりました。
そして、モンサンミシェルの定番土産といえば、塩キャラメル! ノルマンディー地方のバターや、お隣ブルターニュ地方の塩を使ったキャラメルは グルメなファンを虜にしているそうで、 どのお土産屋さんにも可愛いパッケージのキャラメルが販売されています。 ほとんどのお店で塩キャラメルはもちろん、クッキーなどのお菓子も試食が出来るので 一度試してみて、気に入ったものをお土産にすることが可能です。
モンサンミシェルでの自由時間はあっという間に過ぎ、帰りのバスの集合時間に。 たまたま隣の席に座っていたのが日本人の女の子で、 「1人ですか?」と話しかけられたのをきっかけにパリに戻るまで色々な話をしました。 女の子は、大学の春休みを使った短期留学に来ており、今回が初めての海外旅行だそうで 親が常に心配してFacebookの更新を心待ちにしている、と言っていたので イモトのWiFiを貸してあげると、すぐにモンサンミシェルの写真をアップし 「ここでチェックインできると思いませんでした!」と喜んでもらえました。 またいつかどこかで会えたら、と話し、ほぼ丸1日かけたモンサンミシェル観光が終わりました。
ちなみに、モンサンミシェルの正式名称は「Le Mont-Saint-Michel(ル・モンサンミシェル)」。
「ル」は発音しない人の方が多いですが、正式には「ル」も発音するので 「モンサンミシェル」と現地で言っても通じないことがある、と バスガイドさんがおっしゃっていたことも印象に残っています。
遺跡、景観、自然など、人類が共有すべき「顕著な普遍的価値」を持つ物件=世界遺産。 海外でも、国内でも、その土地でしか見られないものは どんなに時間をかけてでも訪れる価値があるということを、再確認出来た旅となりました。