海外体験記 vol. 11
美味しいワインがたったの4ユーロ! ワインの都「ボルドー」
数年前、美大生の妹がボルドーに3ヶ月間留学すると知った私は、妹の初めての海外旅行を心配する両親を安心させるべく、一週間、ボルドーに付き添うことにしました。
(付き添いと称して親に旅費を出してもらってフランスに行ける!なんて思惑は…ないですよ。笑)
フランス南西部に位置する「ボルドー」は、皆さんご存知の通りワインの都。
フランスで5番目に大きいとされる「ボルドー空港」に着くと、手荷物受取所のレーンの中央に大きなワインのオブジェがあり、美味しいワインへの期待が膨らみました。
空港には、留学先の学校の用務員さんが迎えに来てくれ、車で学校に連れていってくれました。
「フランス人は英語を話してくれない」という話をよく聞きますが用務員さんは片言の英語で、車から見える街並みの説明をしてくれたので、妹と一安心しました。
学校へ着くと、妹の留学先の学校の先生でもあり、ホームステイ先のお母さんでもあるパトリシアを紹介してもらい、 私たちはパトリシアの仕事が終わるまで、学校探検をすることにしました。
学校に着いたのは夕方で、あまり学生もおらず校内は閑散としていましたが ふとドアを開いた食堂から見えた夕陽の綺麗さに、思わず息をのんでしまったことを今でも覚えています。
翌日から妹は学校へ行き、その間私はひとりで街の散策や、Carrefour(大型スーパー)巡りをし、
夕方になると学校終わりの妹と合流し、ガロンヌ川沿いで時間を過ごしました。
私たちがおすすめするボルドーの一番の見どころは、「月の港ボルドー」と呼ばれる、川沿いがずっと歴史地区になっている場所です。
この地区はフランスの世界遺産にもなっていて、夜の街並みが本当に綺麗です。
また、その世界遺産に含まれる「サン=ミシェル」という教会もおすすめします。
私が訪れた際は、サン=ミシェル周辺は常に工事中でしたが、工事中という現実が周辺にあることで「この素晴らしい世界遺産も、誰かが創ったものなのか」と感慨深くなりました。
そして妹と川沿いを歩いた帰りには、ライトアップされたヨーロッパ建築を見ながら必ずふたりで「これ以上に最高なものはないね」とよく話をしました。
ある日の朝、パトリシアの隣の家に住んでいる、日本人シェフのマサさんが「市場へ行かないか」と私を誘いにきてくれました。
家から少し歩いた場所にある「カプサン」という市場に行き、マサさんがお店で出す料理の食材を探している間、私はひとりで一生懸命、日本では見慣れない食材を写真に収めていました。
カプサンの中に入っているカフェやレストランは外見も可愛いですが、味も抜群!!
特に朝一番に行くと、獲れたて新鮮な牡蠣などを安く食べることが出来て最高!
私はボルドー滞在中、シャトー(醸造所)に行くことが出来なかったので、ワインのことはあまり語れませんが ボルドーは4ユーロ出せば十分美味しいボトルワインが買えます。
市場で新鮮な食材を買って、スーパーのワイン売り場で安くて美味しいワインを買って、 デザートにはカヌレを用意して、みんなでわいわいホームパーティ。
そんな夢のような毎日が過ごせるのは、ワインの都ボルドーだからこそ!ではないでしょうか。
パリには行ったことがあるけど、ボルドーはまだ、という方に朗報。
ボルドーはパリから電車一本で行けます!
さらに、フランス国鉄(SNCF)には様々な割引が用意されているので、事前の購入などで普通よりお得に行くことも出来ます。
パトリシアいわく、「パリのように何でもあるけど、パリの人のように冷たくない!」笑
というボルドーとボルドー人を体験しに、ぜひパリから足をのばして訪れてみてください。
余談ですが、もし兄弟の留学について海外に行こうとしている方がいたらぜひ「イモトのWiFi」をレンタルして行くことをおすすめします。
当時、海外旅行=フリーWiFiと思っていた私は、妹の学校が終わる時間を見計らってはフリーWiFiのあるカフェに入り、今どこにいる、などのメールを送り、
まだまだ時間がかかりそうなときは、時間を見てまたカフェに入って今いる場所を伝えて…など、
連絡を取ることにとても苦労しましたので。。