海外体験記 vol. 10
あなたはインドが好きですか?ぼくは…
ぼくは前回タイで出会った最高の家族との体験をお話させていただきましたが今回は、同じアジア圏の「インド」での体験をお話させていただきます。
インドに到着して、まず空港からデリー市内へ向かうべくタクシー乗り場へと向かいました。
そこで出会った台湾人と意気投合し、
僕たちはふたりで一緒にタクシーの料金を交渉始めました。
運転手のおじさんの言い値は、「地球の歩き方」に書いてある相場の倍以上高く、
台湾人とふたりで「NO!!」を繰り返しながら、料金交渉を続けていると
どこからか現れたインド人が仲裁に入ってくれ、結局ぼくたちの言い値で乗車する事が出来ました。
最初からちょっとしたハプニングでインドらしさを感じつつ、デリー市内へ到着。
するとさきほど仲裁に入ってきたインド人がまた現れ、「こっちへ来い」と言います。
どこに連れていかれるかわからなかったため、ここも強く「NO!!」と言って逃げました。
空港もデリー市内も落ち着けないと判断したぼくたちは、ジャイプールへ移動。
すっかり夕方になってしまったので台湾人と一緒に夕飯を食べ、宿泊するホテルに行きました。
インドはとても暑いのですが、室内に冷房器具がないため、その日の夜は少し窓を開けて眠っていると
夜中、何かの物音が。
目覚めると、部屋にサルが入ってきていました!!
びっくりしたものの、写真を撮っても静かにしている大人しいサル。
特に害もないと判断し、ぼくは再び眠りについたのでした。
翌日は長距離列車でアグラへ移動。目的はもちろん「タージマハル」です。
寝台付きの列車にも関わらず、特に予約などをしていなかったぼくは
大量のインド人で埋め尽くされた最下等の鉄道車両の地べたに座り、
座っているインド人の太ももを枕にして眠りました。
そんな苦難を乗り越え、たどり着いた世界遺産「タージマハル」の白の美しさは圧巻。
列車で隣に座っていたおじさんは熱心に窓の外の風景を説明してくれた上にチャイまでご馳走してくれました。
その時は、苦労したものの来て本当によかったな、と思っていたのです…。
その後、タージマハルの入り口で、チケットを買う長蛇の列に並んでいた時、ひとりのインド人がガイドの証明書を見せながら「チケット買ってきてやるよ」と声をかけてくれました。
そしてそのままタージマハルの案内もしてもらったのですが、帰り際、「2000ルピーだ」と言います。
よくよくガイドの証明書を見ると、『ガイド料 2000ルピー』の文字が…。
帰りの道中、イモトのWiFiを使ってインターネットで調べてみると、タージマハルのチケットはインド国内の人であれば列に並ばずに買える、とあり、ぼくはなんとも言えない気持ちになりました。
インド最終日は、バラナシに移動しガンジス川での沐浴。
一緒に行く相方も見つけ、朝5時に待ち合わせをしていたのですが、腹痛で来ず…、結局ひとり沐浴することになりました。
沐浴後のシャワーの心配をしていましたが、嫌な感じはまったくなく、それどころか、シャワーの必要がないくらいに清々しい気持ちになれました。
そうして、ぼくは晴れ晴れとした気持ちでインドの旅を終えることができました。
インドに行ったことがある人はみなさん、好きか嫌いかのどちらかに分かれると言います。
インドにいて、いろんな人に「Do you like India?」と聞かれました。「イエース」と答えましたが、嘘です。
むしろ嫌いです。臭いし汚いし嘘つきは多いし。
騙されたときなんかは「もう二度と来ない!!」と思います。
ただ、好きの反対は無関心というように、魅力的な国には違いないです。
最終的に帰りの空港に着いたときには、インドはまだ底が見えない、また来たいな、と思っている自分がいました。
まだインドへ行ったことがない方はガイドブックを読み込み、騙されない準備をして、必要ないものには「No」と言う勇気をもってインドへ行き、
是非一度、自分の肌で「インド」という国を感じてみることをおすすめします!